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ブランク・ディスクの曲について
〜イメージとアレンジ〜 橋本和明


●待ち合わせ (1990)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
バンド形態オリジナル第1号。これこそ、我が分身、こんなのが演りたかったという証明のような曲。1980年代後半、循環コードでメロディー違いを延々とくり返す、ソウルミュージックが好きで、その影響でできました。サビの♪きっとくる、きっとくる、くるくるまわって見上げる時計台〜がインパクトがあるのか、結構、覚えていただけるようです。歌詞内容は完全にドキュメントです。


●ベスト・フレンド (1990)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
元は、ZAZIEの時に、演奏していたものに詩を書き換え創ったものです。Supreamsの“You ca't hurry love”のようなビートで郷愁を誘うような、甘いメロディーにしたかったのですが自身では、ラストのサビへのブリッジが結構気にいっています。これもかなりノンフィクションが入った歌詞です。


●いまは (1991)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
泣きのギターがメロディーラインを奏でるオーソドックスなバラード。こんなの今は、誰もやらないだろうな。1978年、キャロル・べイヤー・セイガーの1stアルバム(バート・バカラック・プロデュース)から多大な影響を受けてアレンジしました。(といっても当然、素人なりにですが)


●Dear Moonlight (1991)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
1978年、Tobby Beauの全米シングルヒット、“My Angel Baby”が好きで、こんな三連を創りたいと単純に思ってできたものです。ギターのカッティングとベースラインは参考になりました。詩は完全にメルヘンの世界で、「お月様は全てお見通しでした」という内容。


●遠すぎるね (1992)
〈作詞/杉江貴代子 作曲/橋本和明〉
初めて人の作詞で創りました。夏向けのイメージでと、メロディーを考えているうちに、夏・海といえば頭に浮かんできたのが杉真理さんなので、杉さんが創ると、多分こんな感じになるのかな〜と勝手に解釈してできた曲。


●Escape (1992)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
竹内まりやさんの曲“クール・ダウン”がイメージです。とにかくサビまで、二つのコードで延々と行きたかったです。内容は彼女に捨てられ、今、居る場所からできるだけ遠くへ行こうと町を出る情けない男の一曲。


●虹のスカルプチャー (1993)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
詩が完全に先にでき、メロディーを乗せていったと記憶しています。サビ部分に英語をからめるのが、割と流行っていたころに出来た曲で、サビの♪So we can〜というくだりが、ギターの西森氏はお気にいりのようです。


●風に舞った (1993)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
“風”という言葉の持つ広がり感が好きで、詩の中によく登場しますが、めでたくタイトルに。これは自身の詩の中でも、かなりロマンチックなものになりました。歌詞の中に“10月”が出てきますが、適当です。秋期のほうがロマンチックだし、秋が好きだからです。


●Recently World (2001)
〈作詞/杉江貴代子・(補)橋本和明 作曲/橋本和明〉
ギター・ポップが流行っていたころ、ギターのカッティングから始めるものもいいな、と思ってつくりました。作詞が秀逸で、三番まで言葉の切りなど、かなり、考えて創られてるな〜と思ったものでした。あとは、単純なコードでキャッチーなメロディーにしよう心掛けました。


●One Summer Dream (2002)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
1973年発表、ELOの曲で“One Summer Dream”というのがありまして、タイトルはここからきています。とにかく、尊敬して止まないELOのジェフ・リンが創ったこの“One Summer Dream”というタイトルで曲を創りたかった。ギターとドラムスがメインの構成で、オルガンも絡み、ほとんど70年代産業ロック状態です。ラストの延々とあるギターソロはデヴィッド・ギルモアの感じで弾いて欲しいと頼みました。恍惚トランス状態で最後まで突っ走ってくれます。ギタリストっていいですね。


●雨に想いを (2002)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
私小説的バラード。実話に基づいて創りました。全編にわたって流れるピアノのイメージはマービン・ハムリッシュの“The Way We Were”。間奏にエレアコのソロを入れ、大団円に向かって段々と盛り上がっていく構成は、バリー・マニロウがよくやるアレンジにしたかったのですが、若干ニュアンスが変わってしまいました。けれどもそれが功を成したのか、唯一無二の曲に仕上がったと、自身でも一番お気に入りの一曲です。


●Blank Disk (2002)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
昔、創った曲の歌詞をでたらめに、口づさんでいたらいいメロディーに仕上がったので、新しく歌詞を考えねばならなくなりました。“Blank Disk”というタイトルでバンドの歌にしようと思ったのは、全くの偶然でした。からっぽのディスク(なのに)が、様々な音楽を聴き手に届けていくという内容で、簡潔に短く元気な曲にしようと心掛け創りましたが、ドラムスの石田氏が練習に毎回この曲のためにホイッスルを持ってきて曲中で使用してくれたのには、感激しました。


●波の音さえきこえない (2002)
〈作詞/杉江貴代子・(補)橋本和明 作曲/橋本和明〉
この詩も出色の出来で、曲を創る前にイメージばかりが先行して苦しんだのを覚えています。海・波という言葉が出てくるので、これはピアノを全面に出して行こう!と思いました。サビの部分は結構、自身でも気にいっています。大仰なストリングスとドラムミングはブランク・ディスクお得意のサウンド。


●Magic Man (2003)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
同名異曲では、1980年の“Robert Winters & Fall”の曲がありますが、なんとなく使ってみたかったタイトルのひとつ。アレンジはモロに60年代ガール・ポップを意識しています。間奏のストリングスのメロディーラインと、コーラスパートのイメージはThe Ronnettsの“Be My Baby”です。


●An Everlasting Love (2003)
〈作詞・作曲/橋本和明〉
大アマのメロディーを盛り上げる大泣きのギターソロ。このバンドの音楽を象徴するような1曲です。これは1970年代後期〜80年代初頭によく構成されたアレンジの一つで、やはり、一生懸命音楽を聴いていた頃のものは自然とカラダに備わってしまっています。(悲)



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